カメのポーズ
毎週土曜日はキッズヨガの日
この日のテーマは
「前屈を柔らかくしよう」
子供たちはブリッジなどの後屈はすごく柔らかいけど、前屈が苦手な場合が多いです。
実はこれは当然なんです。
子供が前屈が苦手な理由
赤ちゃんはまずハイハイの習得で背筋を鍛え始めます。
背筋には体を支える役割があります。そこを鍛えることが重力にあがなって立ち上がることにつながります。
子供たちは、立ったり座ったり寝転んだり遊び回ったりして背筋をどんどん鍛えます。
背筋は発達し、その結果逆の動きである前屈は硬く苦手となってしまいます。
大人は逆にブリッジが苦手
一方大人の方はブリッジが苦手な方が多いです。
なぜでしょう。
それは小学校に入った頃から「座る」という行為が始まることが関係してます。
それまで自由に遊び回っていた子供たちは、小学校に入ると何時間も続けて座る生活が始まります。
小学校、中学校、高校と学校生活の大部分は座って過ごすことになります。
大人になると職業によってはずっと座ることになります。
するとせっかく鍛えた背筋は常に伸ばされ、弱くなってしまいます。
そして今まで柔らかかった体の前面は、座る姿勢で短縮して固まってしまい、ブリッジなどの後屈ができなくなってしまいます。
ヨガでできること
ヨガでは色んなことのバランスをとることを大切にしています。
後屈も大事だし、前屈も大事です。
両方できて体をニュートラルにすればより健康につながります。
そこで子供たちには後屈も楽しみ、前屈も頑張ってもらいます。
私の取り組むアシュタンガヨガではプライマリーシリーズという最初に習得するポーズ集にはなぜか前屈が多くあります。
今までその理由を自分なりに見つけられていませんでしたが、キッズヨガを指導するようになって思いついたことがあります。
このように人は自然に育つと、背筋が発達し前屈がやや苦手になるのかなと。
ヨガが生まれた大昔は、大人も座ってばかりいなかったのできっと後屈が得意で前屈が苦手だったのかなと。
だからアシュタンガヨガの最初のポーズは前屈が多いのかなと思いました。
(あくまで個人的な見解です)
となるとバランスを大切にするという観点からは、現代版の大人のヨガは後屈を深めた方がいいのかななんて思いました。
私も後屈が課題の一人です。