股関節痛が強く立ち上がるたびに痛みがつらかった50代女性
「股関節の痛みがなく過ごせるようになってきています。」
症例のご報告です。
左股関節の痛みでご来院頂いた患者様です。
ご相談いただいた当初は
・安静にしていると痛くはない
・動かすと股関節の前面が痛む
・あお向けて寝ていて、足を動かしただけでも股関節が痛む
・膝も痛む
・腰も痛む
という症状でした。
お調べすると、股関節がやや曲がった状態で伸びなくなっていました。腰はその影響で痛みが出ている様子でした。
膝もどうやら股関節屈筋によるトリガーポイントの関連痛で痛みが出ている様子でした。
そして股関節は初期変形性股関節症が疑われました。
また、変形性股関節症の方には反り腰傾向で、股関節屈筋が硬く、腹筋が弱い傾向がみられます。
腹筋が弱く、骨盤が開大してしまうことで、大腿骨と寛骨(骨盤の骨)の位置関係が変位してしまい、変形性股関節症に進むのではと考えられます。
ご相談下さった患者様もこの傾向が見られました。
まずは股関節の屈曲拘縮(やや曲がって伸びなくなってしまっている状態)の緩和を図りました。
これは仰向けで寝た時に膝かベッドから浮いているかで確認できます。
屈曲拘縮にアプローチすると、これだけでも膝と腰の痛みが変化して軽くなりました。
治療の初期は硬くなってしまっている筋肉を緩め、関節可動域を元に戻すことを重点に置き行いました。
痛みが治まってきたところで、股関節の強化と腹筋の強化に取り組んで頂きました。
治療開始から3ヶ月ほどで痛みはかなり治まり、痛みのない状態がキープできるようになりました。
現在は再発させないためにも、体重を減らすことも考慮にいれた運動を行ってもらっています。
患者様の不安がなくなるまで、しっかりサポートして参ります。